第2章 想い
その後も盛り上がる俺達を、楽しそうに見つめるちゃん。
太輔「ごめん、俺ちょっとトイレに行って来るよ」
「うん」
拓哉「ねぇねぇちゃん」
「はい」
拓哉「ちゃんって、藤ヶ谷の事好きでしょ?」
「えっ!どうしてわかったんですか?」
拓哉「ちゃんわかりやすいもん(笑)」
「えー、ほんとですか?太輔くんには内緒にしてて下さいね」
拓哉「どうして?」
「私、今の関係気に入ってるんです。私が太輔くんを好きな気持ちがバレちゃうと、今の関係が壊れちゃう気がして……」
そう言って下を向くちゃん
拓哉「藤ヶ谷は優しい奴だから、そんな事で関係は崩れないと思うけど、ちゃんの悲しい顔をお兄さんは見たくないから、2人だけの秘密にしておこうね(笑)」
「はい」
ちゃんがふんわり笑った。
そんな話を俺がいない時にしているとは、つゆ知らず………
太輔「おまたせ」
「おかえり///」
太輔「ん?ちゃん顔赤いよ。どうかしたの?」
「あっ、な……なんでもないよ(汗)」
拓哉「そ!なんでもないよねぇ(笑)」
そう言ってちゃんにWinkする木村さん。
それを見て更に顔を赤くするちゃん。
俺は訳がわからず、2人の顔を交互に繰り返し見た。
「今日はすっごく楽しかった!太輔くん、みんなありがとうね」
健永「また遊ぼうね」
宏光「いつでも連絡してくれていいから」
俊哉「なんなら2人っきりでも………(笑)」
『『おい!!』』
俊哉「そんなにみんなで突っ込まなくても(泣)」
「クスクス(笑)」
こんなに笑ったのはいつぶりだろう。
ちゃんが一緒だと、俺ってこんなに笑うんだ(笑)
拓哉「ちゃん、またいつでもおいで」
「はい」
太輔「ちゃん、そろそろ行こっか」
「うん。じゃあみんな、またね」
みんなに手を振ると、ちゃんは俺と一緒に歩き出した。