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Vampire kiss(太輔)

第2章 想い


カランカラン


拓哉「いらっしゃい……おつかれさん。ツアーはどうだった」
宏光「どこの会場も凄く盛り上がりましたよ」
俊哉「早く次のコンサートやりたいですわ」
高嗣「本当、コンサートもっとやりたかったよ」



オアシスに行くと、運良く他のヴァンパイアはいなかった。

俺はホッと一息つくと、後ろに隠れてたちゃんにニコッと笑いかけた。



拓哉「おや?初めましての子だね」


木村さんにはやっぱりわかっていたらしく、人間の姿で迎えてくれた。


太輔「木村さん、彼女はちゃんです」

俺の後ろから顔を出すと、ちゃんは木村さんにニコッと笑った。


「初めまして、です。みんなに誘われて来ちゃいました」
太輔「ちゃん、この人は木村さんって言って、前は俺達と同じ仕事していたんだよ」
裕太「俺達なんかと比べ物にならないくらい、凄い人なんだよ」
「へぇーそうなんだ」
拓哉「ちゃん、よろしくね」
「よろしくお願いします」
拓哉「ほら突っ立ってないで、さっさと注文しろ!」


みんな口々に注文して席に座る。


太輔「ちゃんは何がいい?」
「じゃあ………ホットミルクティーを」
太輔「木村さん、俺はホットで彼女はホットミルクティーを」
拓哉「OK!」







俺達は今回のツアーの話で盛り上がっていた。


そんな俺達を、ニコニコと笑顔で見ているちゃん。


太輔「ちゃん大丈夫?」
「えっ?何が?」
太輔「いや、俺達ばっかり盛り上がってるから、ちゃん退屈かなって思って………」
「全然退屈じゃないよ。すっごく楽しいよ」
太輔「それならよかった」



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