第1章 ルミアの能力。
カキャーーーーンッ!!!
フェイタンの身体は宙に浮いたまま固まっていた。
すると、ルミアがフェイタンの身体に近づいてフェイタンの口周りを覆っている襟に下に下げた。 ㄘゅ♡
ルミアが今したことに旅団は混乱していた。
ルミアはフェイタンの身体を元に戻し、同時に地面に足をついた。
フェイタン「(何故ワタシの技が止められるね‥‥何故宙に浮いた‥‥何故‥‥‥ワタシにキスしたね‥‥‥)」
ルミアがフッと笑った。
ルミア「何故ワタシにの技止められるね。何故宙に浮いた。何故‥‥」
フェイ「!?」
ルミアはそこで言葉を止めた。フェイタンは少し顔お赤くさせていた。ルミアの今まで青かった髪は、どんどん消えていき元の白く綺麗な髪に戻っていた。
ルミア「今、フェイタンが心で思っていることをはなんでも分かる。そういう能力が私にはある。」
クロロ「今ルミアがしたことが何だかわかるか」
パク「私の能力に似ているわね。でも記憶と言うより、今思ったことを読み取れるって感じかしら。」
シズク「さっきの防御は凄かった。全くオーラの流れが見えなかった。」
ルミアはにこにこと団員の答えを聞いていた。
ルミア「でも、私の能力はこれだけじゃない。もっと他に沢山ある。」
その発言に能力は一人ひとつという概念がルミアには無いことに団員は少しの恐怖を覚えた。
ルミア「私の能力の系統は強化系。でも、特質系の人と同じように、全ての能力を最大限まで引き出せる。」
ウボォーギンやノブナガなど強化系の団員はルミアの言葉の意味がよく分からず、ついていけてなかった。
ルミア「私ね、ハンターライセンスを持ってるんだけどね、ハンター試験の試験官がネテロだったの。」
次から次へと出てくる話に嘘はなかったが、現実味が掛けていた。
ルミア「ネテロに聞いたの。自分の能力。そしたら、念じゃなくて、怨の力かもしれないって。」
団員の頭の中が(怨ってなんだ?)となっている。クロロが口を開いた。
クロロ「怨能力とは、念能力の対極にあり、怒りや憎悪を源とする力。念よりも強大な力を得ることができるが、とても厳しい“制約と誓約”を結ばなければいけないため、命を落とす者がいる。はるか昔に封印された禁断の能力。の事だ。」
と、本を片手にクロロが言った。
ルミア「そう。その怨って言うのが私の中にある能力の正体。」