第1章 ルミアの能力。
ルミア「ゾルディックって言うのは、本当たよ。私のお父さんはゼノで、お兄ちゃんがシルバ。15年前までずっと受精卵を保存されていたみたいなの。」
パク「なぜ?」
ルミアは少し困った顔を見せた。
ルミア「‥‥分からないの。調べたりしてみたんだけどね。そしたらゼノとシルバに調べるなって殺されかけた。」
ルミアはすっ!と息を吸って表情を変えた。
ルミア「私はゾルディック家で生まれた。それから物心つくより先に暗殺業の技術を学ばされた。小さい子どもなら誰も疑わない。ターゲットも子どもに暗殺されるなんて思いもしない。」
ヒソカがフッと笑った。
ノブ「なんだ!ヒソカ!!」
ヒソカ「いや、ゾルディックの人って面白いこと考えるよね♣︎」
ルミア「その時は楽しかった。人を騙して殺して、少しは快感があったんだ。でも長くは続かなかった。5つになる年に嫌になって、家を出たんだ。それからはずっと流星街にいた。」
旅団の流星街出身の者が、ピクッと反応した。
ルミア「そしたら、数年前にクロロが突然わたしを旅団にスカウトしてきたんだ!ねっ!」
あぁ、とクロロが反応する。
フランクリン「団長がスカウト?それに、お前、団長を名前で呼ぶなんて、どんな関係だか知らんが、俺は認めない。」
ルミア「えー?」
クロロ「俺がそう呼べと言ったんだ。それに、ルミアは旅団に今一番必要な存在だ。」
フェイ「こんなこ小娘がか。どう見ても弱そうね。」
ルミア「💢」
フランクリンとフェイタンの態度でなのか、今までの旅団の態度のストレスが溜まってなのか、ルミアの白く綺麗な髪が青く染まった。
ルミア「フェイタンの言う通り、私はまだ15歳の小娘。だけど旅団一、防御力がある。」
ルミアの見た目も先程の可愛らしい顔立ちはどこかへ行き、声色も変わった。
ルミア「いいわ。私が旅団にどれだけ役に立ち必要な能力を持っているか、教えてあげる。」
だいぶ上からものを言うようになってきたルミアを旅団は見て、やっと本性が出てきたと、はにかみ、面白がる者が出てきた。
フェイ「防御力?‥‥ハッw面白い冗談ね。」
するとフェイタンが自分の爪を尖らせ、ルミアに飛びかかった。