第2章 第2章 ルミアの能力。Part⒉
ルミア「そう。その怨って言うのが私の中にある能力の正体。」
このことはクロロも知らなかった様で、旅団全員がゾッとした。そもそも怨なんてものがある事自体今知った。クロロの的確な説明で怨とは制約と誓約の元、念よりも大きな力を手に入れることが出来る。そして、ルミアという女は怒りと憎悪で能力を得ていることが分かった。
それはつまり、ルミアの怒りや憎悪が無くなれば怨を操ることが出来ずに制約と誓約を守れず死に至る。という情報が旅団全員に知れ渡ったという事だ。それは、ルミアを歓迎していない旅団にとって、とてもいい情報だった。
シズク「で?怨は分かったけど、今のところ全然旅団にとって必要な能力ではないと思う。」
コルトピ「うん。確かに。さっきの防御力は凄かったけど、あれくらいで大口叩いてた訳じゃないでしょ?」
ルミアは表情を変えずにクロロに近づいた。
ルミア「もちろん。」
ニヤッとルミアが口角を上げ、クロロの肩を触った。
すると、パッと、クロロの姿が一瞬にしてなくなった。