第8章 【亡国の四騎士】其々の思惑
「ぷっ……ふふっ…」
ランスロットの突然の笑い声にヴェインがビックリして目を丸くする。
「ど、どうした、ランちゃん?」
「いや…お前達って…案外いいコンビなんじゃないかって…」
「じょ、冗談はやめてくれよ!ランちゃん!」
「確かに」
「サフィアまで!」
同意するサフィアにヴェインがうんざりと言った顔をする。だがパーシヴァルは一言「くだらん」と口にして歩みを進め始めた。そのあとを、一行は慌てて追いかけるのだった。
王都に向かう道中には魔物が群れを成していた。しかしいつもなら、ここまで多くの魔物が現れることは無い。疑問に思いながらも、彼らは王都への道を進むのだった。