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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第6章 【亡国の四騎士】謀略の祝宴


混戦状態の中、どうにかカール王の身柄を保護しようと試みるが、彼は激しく抵抗して動こうとしない。
「これ、まさか何か術で…?」
「おそらくそうだろう。魔力に囚われているんだ。王も、白竜騎士団も」
「そんな…っ」
操られているだけなら尚更傷つける事はできない。そうこうしている間にも、白竜騎士団団員達は次々に襲いかかってくる。埒が明かないと舌打ちしたイザベラは、捕らえる事を諦めて「もう殺してしまえ!」と命令を下した。先程よりも勢いを増して囲いにかかってくる騎士達。完全に囲まれきってしまってはおしまいだ。
「ちっ…ここは一旦退くぞ!」
「退くって、どこへ!?」
おそらくこの様子だと、この王宮内に逃げ場はない。王都内ももしかしたら危ういかもしれない。
「そうだよ!それに、ランちゃんを助けないと!」
「イザベラの口ぶりだと、どこかに囚われているようだが…心当たりはあるのか?」
「捕まってるとしたら、多分地下牢だ!」
ヴェインの言葉に、パーシヴァルが頷く。
「…では貴様がそこまで案内しろ。今から俺が突破口を作ってやる。ぐずぐずしている暇は無いぞ!」
パーシヴァルを殿に、一行はランスロットを救うべく、地下牢への道を駆け抜けた。








追っ手をなんとか退けながら、ランスロットが囚われている牢を探す。
「ランスロット…っ!」
不安と恐怖がぐるぐると胸を渦巻く。ぎゅっと胸のあたりを掴むと、パーシヴァルが一瞥して言い放った。
「…あいつはただでやられる奴ではない。お前も知っているだろう」
「…うん」
「だからこそ早急に助ける。わかっているな!」
「うん!」
パーシヴァルの激励にサフィアはしっかりと顔を上げた。
「ランちゃん!」
「ランスロット!」
「ランスロット!どこ!?」
ヴェインが、パーシヴァルが、サフィアがその名を叫ぶ。追っ手を蹴散らしながら、彼の無事を祈りながら、必死にその姿を探すのであった。
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