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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第5章 【亡国の四騎士】騎士の帰還


「おい家臣共、日が暮れる前に急ぐぞ」
「あぁ、あんたも一緒に助けてくれてありがとよ!俺は白竜騎士団の…って、パ、パ、パ、パーシヴァル!?」
え?とサフィアはヴェインの陰から顔を出して赤い青年を見た。そして目をぱちくりと瞬かせる。そこにいたのは確かに覚えのある人物。ランスロットと同じく元黒竜騎士団副団長の、パーシヴァルだった。彼は声を上げたヴェインを一瞥すると、「誰だ貴様は」と言った。
「俺だよ俺!ええとほら!団長のランスロットと幼馴染の!ヴェインだよ!ヴェイン!」
「記憶に無い」
ばっさりと言い捨てるパーシヴァルだが、ヴェインはダメージを受けていない。全然話したことなかったもんな〜と笑っている。サフィアはおそるおそる、パーシヴァルに話しかけた。
「ぱ、パーシヴァル、私は…?」
「……医療騎士のサフィア、だったか」
「あ、良かった覚えてくれてた」
サフィアはほっと胸を撫で下ろした。流石に医療室の者の事は覚えていたようだ。
「そうかわかったぞ!みんなでランちゃんの晴れ舞台を見に来たんだろ!だったら一緒に行こうぜ!ほら!こっちこっちー!」
「貴様!俺に指図するな!」
ヴェインが笑いながら言って歩いて行く。パーシヴァルが声を上げるが聞こえていないようだ。
「あぁもうっ、勝手に行くなって言ってるでしょ!」
「…あのままついて行って大丈夫?」
以前〝道案内〟の被害にあったグランがそっとサフィアに問いかける。彼女は苦虫を噛み潰したような顔をしながら「なんとか軌道修正かけるわ…」と答えた。しかしサフィア達が歩き出そうとしても、パーシヴァルに動く気配が無い。顔を向ければ、彼はしかめ面でグラン達を見た。
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