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彼の背中を追いかけて

第4章 隠された秘密


私は10年間、巨人として壁の外をうろついていた

たびたび私は調査兵団の兵士に目撃されておりいつしか「牙の巨人」と呼ばれていた

ある日、壁外追放された人間を食べ人間の姿になった

それと同時に巨人として生きていた記憶がなくなったが自分のフェナという名前だけは覚えていた

壁の中に入った私は今の両親と言える人に引き取ってもらい8歳になるまで育ててもらった。

そう巨人が町を襲うまで・・・

町が襲われ巨人と目が合った時に動けなかったのは何か懐かしさを感じたからだろう

2ヶ月前の壁外調査で動けなかったのは恐怖ではなく同類を殺すことを恐れていたから体が動かなかったのだ

そして、すべてのことを思い出した巨人の私が今ここにいる

「そういうことだったんです。これが私の過去です。」

すべてを聞き終えたリヴァイはただ驚くしかなかった

「嘘だろ・・・」

「覚悟はできています。正体がばれた以上危険な存在です。どうかここで殺してください!」

「いや、それはできない」

「なんでですか⁉︎また巨人化するかもしれませんよ?生かしていいんですか?」

リヴァイは近づくと私をしっかり抱きしめ

「お前が人間だろうが巨人だろうが関係ねえ、フェナはフェナだ!このことは誰にも言わないと約束する。だから勝手に死のうとするな!」

それを聴いた瞬間両目から涙が頬を伝ってこぼれた

「いいんですか?こんな私がそばにいても・・」

「ああ。一生そばにいろ」

「兵長・・大好きです!」

兵長の腕の声をあげて泣いた

今回も無事とはいえないが壁外調査は終了した
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