第10章 各自の栄養素
翔「片付け終わったよ 智くん」
みんなが部屋に戻った後
部屋を軽く片付けて 窓を開けて換気する
智「あんがとぉ」
いい具合に酔っ払って
ふにゃふにゃしながらソファに横になって
翔「そのままそこで寝るの?」
智「抱っこぉ」
翔「答えになってないよ(笑)」
両手を広げて
抱っこして のポーズ
そっと抱き上げて
ベットに連れて行って
翔「ふふ 可愛い」
智「ヒゲ生えててもぉ?」
翔「ヒゲ生えてても 眉毛繋がっててもあなたは可愛いよ」
何歳になろうと
格好良さと可愛いさを兼ね合わせる
不思議なあなた
智「しょおくん もう部屋帰る?」
翔「あなたが眠るまではいるよ」
智「んー」
トントンと 背中で優しくリズムをとれば
だんだんと塞がっていく
あなたの瞼
智「…は…」
翔「ん?」
智「…ぁに…?」
寝言?
それとも寝ぼけてる?
智「しょお の えいよ…」
俺の 栄誉?
智「なぁにぃ…?」
もしかして
さっき話してた 栄養素の事?
翔「栄養素?」
智「そぉ…」
翔「あなたは何? やっぱり七味? それともブリトー?」
智「しょお…」
翔「何?」
俺の服の端を キュッと掴んで
智「おいらの… えいようはぁ しょお…」