第9章 伝えきれないほどの感謝を
葬儀の日程が決まって
案の定 俺は調整出来ない仕事が入ってて
潤「翔くんだけか」
翔「ん でも出れないのが俺だけで良かったよ まぁ他のグループも出れないのいるし 終わり次第合流するし」
調整出来なかった他のみんなもわかってる
その仕事を全うしなさいと社長が言ってるって
ニ「しっかり仕事してきてくださいね」
翔「もちろん 葬儀の方は任せたからな」
相「司会進行は井ノ原くんと太一くんだっていうから明るい式になるよ」
智「事務所の粋なはからいだよな 祭壇もコンサート構成スタッフが作ったろ?」
潤「そうだね 最期までみんなで楽しめるようにね 家族葬だし」
翔「そうだな」
社長と子供たちでの家族葬
みんなで楽しく
社長を送ってやりたい
社長が亡くなってから
色々な人たちがコメントを出した
出したくても出せない人たちも当然いる
かつて社長の子供だった人たちも
葬儀には出たいだろうな
あの日 智くんと2人で
Jrで辞めていった友人や
事務所を辞めても連絡を取っていた人たちに連絡をした
みんな報道を見て入院していたのは知っていたから
電話の向こうで泣いたり
黙り込んでしまったり それぞれだったけど
そんな人たちの思いや
自分の思いをしたためての各自のコメントを出したり
葬儀に参列するのは
きっと
俺たちの役目