第9章 伝えきれないほどの感謝を
マ「二宮さん今収録終わってこっち向かってます!」
受けたくなかった知らせ
メンバー各自マネージャーに送ってもらって
収録終わったばかりのニノがどうか間に合いますように
会う時は5人揃って
ニ「すみません! 遅くなって!」
相「ニノちゃん!」
智「収録中断して来た訳じゃねーよな?」
ニ「私を誰だと思ってるんです? アカデミー賞受賞者でハリウッド進出もしてる嵐の二宮和也ですよ? 巻きで終わらせて来たに決まってるでしょう」
潤「さすがはニノ さ 行こう」
みんなわかってる
自分の為に仕事を中断してくるなんて以ての外だと
早く仕事に戻れと怒られる事を
親の死に目にも会えない覚悟のこの仕事
今回は今回で
親御さんのそういう時に間に合わないかもしれないのに
ボクの時は間に合うなんて
親御さんに申し訳が立たないじゃないと
逆に怒られそうだけど
怒ってくれるなら いい
でも
怒る事も 笑う事も …会話する事も
事務所のいろんなグループのいろんな曲が流れる中
病室に入りきれない程の事務所のタレント達に囲まれて
静かに
静かに…