第6章 気配斬り
翔「さっきは智くんと遊んでくれてありがとう ニノ」
収録の合間に
コーヒーを差し出されて
ニ「私が遊ばれた の間違いでしょう?」
翔「ははっ そんな事ないだろ」
ニ「私にわざと探させて?」
翔「んー」
潤「わざと気配消してニノに探させたのは確かだろうけとね」
ニ「でしょう?」
ほら 御覧なさい
翔「ー俺はさ 智くんを甘やかすのは自信あるんだけど 一緒にまったりして落ち着くのはニノなんだろうな」
ニ「え?」
翔「見る?」
翔さんが差し出したケータイ
動画が再生するだけになってる
再生をタッチすると
さっきの気配斬りの動画
目隠ししてる私の後ろに
ゆっくり近づいてくるおじさん
撮ってる方に向かってにっこりと微笑んで
口元に人差し指を当てて 「静かに」と言わんばかりに
私の後ろにぴったり止まって
私が振り向くのを待ってるかのように
両手を広げて
抱きつく準備をしている
そして 私が振り向いた瞬間
嬉しそうに私を包み込んで
翔「俺と相葉くんの手前 スキンシップを控えてたんだろうな まぁ2人の関係性はスキンシップだけのものじゃないけど 智くんも寂しかったんじゃないかな」
ニ「…」
潤「四六時中ぺったりくっついてたじゃん いつも それがここ何年か無いからねぇ」