第1章 ここから始まる
智「とうとう言っちゃった」
翔「そうだね 言っちゃったね」
あの後 みんなでたらふく中華を食べて
少し 酒も飲んで
日付が変わってしばらく経った頃
ようやく家に帰ってきた
シャワーを浴びるのも面倒なのか
そのままバフッと ベッドにダイブして
翔「もう後戻りは出来ないよ」
智「しねぇよ 後戻りなんて そもそも今までしたことねーじゃん」
翔「そうだね」
後の事なんて考えない
それがあなたの 俺たちのいいところで
翔「ま あなたじゃなきゃ出来ない決断だよね 今回のことは」
智「そうか?」
翔「そりゃあそうでしょうよ 国民的アイドルグループの活動休止よ?」
智「ははっ 国民的アイドルか」
目尻下げて ふにゃっと微笑んで
智「わがままだなんだーって叩かれんだろうなぁ」
翔「叩かれる だろうねぇ」
現に今日だって記者から飛び出した
『無責任』発言
翔「まぁ 何言われてもあなたを擁護するつもりだし 擁護でもないか 正当論を述べるだけだ」
智「翔くんにかかれば何でも正当論だな(笑)」
翔「笑ってるけど あなたを守るためなら俺はどんな間違った答えだって正当論として言うよ?」
智「翔くん…」