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白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第15章 潜入、白鳥沢学園2日目〜黒鷲捜し開始!〜


これでまた、昨日と同じように過ごせると思ったけど、どうやら私は詰めが甘かったらしい。

確かに朝から視線を感じていた。昨日と違って、何だか観察するような、そんな視線が。
でもその視線も、朝練が始まったら途端になくなったから気のせいだと思っていた。

でも、気のせいじゃなかった。

「…………」

今はお昼休み。朝早くに作ったお弁当を食べながら、授業中時折感じていた視線が、また隣から感じてくる。
その視線に冷や汗をかきながらチラリと隣を見ると、購買で買ってきたサンドイッチ片手に工がじっとこちらを見ていた。……遠慮のない視線に、何だか泣きたくなってきた。

(どうしたんだろう工。何か私に言いたい事があるのかな)

もしそうなら、ぜひ目ではなく口で言って欲しい。そうでなければ、その視線のせいで身体中に穴が開きそうである。

「おーい、五色!」
「ん、なに?」

切実に願っていると、同じクラスの飯田くんが近づいてきて工に話しかける。そのおかげで私への視線が外れ、ホッと一息吐く。

(ありがとうございます、飯田くん。おかげで助かりました)

おそらく一時的だろうと思うけど、助かったのは事実。心の中で飯田くんにお礼を言い、お弁当を食べながら2人の会話に耳を傾ける。

「お前、そんなに呑気に食ってて平気なのか?」
「え。何かあったけ?」
「大アリだ。次の授業、五色当たるだろ?予習しなくていいのか?」
「!?」

飯田くんの言葉に、工は一瞬にして顔を青くする。表情から察するに、今の今まで忘れていたのだろう。
その証拠に、「ヤバイ……!」と言いながら急いでサンドイッチを平らげ、机の上に次の授業の教科書とノートを広げた。

「ありがとう飯田!おかげで助かった!」
「いいよいいよ。そのかわり、ぐんぐんヨーグルな」
「うっ…。分かった、放課後は無理だから明日な」
「おう!」

「忘れんなよー」と念を押しながら、飯田くんは去って行った。その後ろ姿を見送り、苦笑しながら工に話しかける。
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