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白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第13章 幕間2


白鷲……じゃなくて、真白の歓迎会が終わった後、風呂に入って歯を磨いて明日の準備をしてさあ寝るぞでベッドに入っても、中々寝つけずにいた。明日も朝練があるから早く寝なくちゃと分かっているけど、どんなに目を瞑っていても眠気が襲ってこない。
……理由は分かっている。

「はあ……」

俺はため息を吐いてベッドから起き上がり、宿題をする事以外あまり使わない勉強机の電気をつけて椅子に座る。そして使わないノートを取り出して、今のこの思いを書き殴った。そしたら、バレー以外あまり要領がよくない俺でも、この不可解な思いを理解する事が出来ると思ったからだ。


悩みの種は真白だ。
どうしてだろうか、初めて会った時はそうでもなかったのに、昼の時真白から「かっこいい」と褒められた瞬間、彼女の事を知っているような、他人じゃないような、そんな感覚に陥った。勿論、今日初めて会ったにも関わらずだ。そんな感覚を昼の時からずっと抱いていた。
そしてあの時……俺が倒れて目が覚めた時、彼女に名前で呼ばれた。この時も初めてだったのに、その声で自分の名前を言われたら何だか耳に馴染んだ。……その時、何だか感情が高ぶり無意識にあんな事をしたけど、悪い事はしていないと思ったから謝らなかった。彼女の方も、特に何も言わなかったから大丈夫だろう。うん。
その事だけでもとても不可解なのに、もうひとつ気がかりな事がある。それは、真白の事を考えると、必然的にあの『白鷲』を思い起こしてしまう事だ。人間と動物、種族が全然違うのに。

「…………」

俺はいったん書くのをやめて、視線を窓に移す。今はもう夜だから空は暗闇に包まれ、無数の星が散りばめられていた。
……そこに、見慣れた白い翼は見当たらない。
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