第12章 潜入、白鳥沢学園1日目〜人の優しさ〜
みなさんにからかわれたり慰められている天童さんの顔はまだ赤くて、そんな顔を見てたら何だかむくりとイタズラ心が湧いてきた。だから天童さんの隣に立ち、笑顔で見上げながら言う。
「さとりさん!」
「キャー!真白ちゃん、追い打ちヤメテ!」
「あははは!」
「笑わない!……もうこうなったら、みんなの事も名前で呼んでもらうからね!」
「え?……えっと、私は構いませんけど……」
そこで言葉を切り、みなさんの方に顔を向ける。私は平気だけど、彼らはどうだろうか。そんな思いを込めて見つめていると、みなさんは顔を見合わせた後それぞれ反応は違ったけど、全員OKを出してくれた。
これからはバレー部の人達を名前で呼ぶ。その事実に何だか嬉しくなり、ますます彼らと仲良くなれるような、そんな気がした。