• テキストサイズ

白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第9章 潜入、白鳥沢学園1日目〜昼休み〜


キーンコーンカーンコーン

4限目の授業が終わり、私は思わず机に突っ伏してしまった。理由は簡単、思っていた以上に授業内容が難しかったからである。

(こんなに難しいなんて、聞いてない……)

1日目は学園に馴染むために、黒鷲捜しは2日目からでいいと大婆さまに言われたけど、これから授業にバレー部のマネージャー業、黒鷲捜しをしなくてはいけないのに、ちゃんとやっていけるのだろうか。

「はあ……」
「なーにため息吐いてるの?真白ちゃん」
「!鶴岡さん」

声が聞こえてきて顔を上げると、机の前に鶴岡さんが立っていた。その両隣には、『小野川さん』と『草薙さん』がいる。
彼女達は1限目の親睦会で、友達になってくれた人達だ。

「すみません。授業内容が難しくてつい……」
「あー、私も最初はついていくのに苦労したなぁ。今はもう慣れたけどね」
「私も〜」
「うちも。まあ、自分で選んで受験したんだから、弱音は言ってられないけどな」
「おぉ〜、さすがなぎっち〜。かっこいいねぇ〜」
「茶化すな」

草薙さんは小野川さんをジト目で見ると、手刀を頭に叩き込む。それが結構いい音がして、小野川さんは苦悶の声を上げて頭を抑える。そんな漫才みたいな事が両隣で繰り広げられているのに、鶴岡さんはどこ吹く風といった様子で私に話しかけてきた。

「それでお昼なんだけどね。私達は学食に行くんだけど、よかったら真白ちゃんも行かない?」
「あ……、えっとお昼は」
「白鷲は今日、俺と食べるから無理なんだ」

せっかくのお誘いを断るのは気が引けたけど、先約があったので断ろうとしたら、後ろからそんな言葉が聞こえてきた。その声に振り向くと、ビニール袋片手に工が立っていた。きっと中身はお昼ご飯だろう。

「およ〜?いつもは学食のしきっちが珍しいねぇ〜。もしかして、白鷲っちに一目惚れ〜?」
「こら」
「……違う。ちょっと聞きたい事があるから」
「そっか。ならしょうがないね。それじゃあ、またね真白ちゃん!」

鶴岡さんはそう言って、笑顔で手を振りながら教室を出て行く。その後ろを、同じく手を振りながら小野川さんと草薙さんが出て行く。私も手を振りながら見送っていると、工が自分の席に腰かけた。
/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp