第17章 潜入、白鳥沢学園2日目〜天狗のお面〜
白鳥沢学園の近くの電柱の天辺に、しゃがんで鼻歌を歌いながら景色を眺めている人影があった。だが、そんな軽快な鼻歌に対してその人影は黒いフードを被り、顔には天狗のお面がつけられ異様な雰囲気を醸し出している。
しかも人間にあるはずのない、深緑色の翼を背中に生やしていた。
「〜♪……」
影は不意に鼻歌をやめ、何かに気付いたように視線を空から地上に移す。その視線の先には、黒いTシャツを着て道を走っている男の集団––––より遥か前を走っている2人の男の姿がいた。
その姿を目にした途端影の口角がつり上がり、瞳を爛々と輝かせる。まるで、獲物を仕留める猛禽類の様に。
「み〜つけた」