第4章 小林君の欲情
「…ン…あ…ぁ…あ…っ」
下から伝わる刺激にさえ狂ってしまいそうなのに、首筋から鎖骨にかけて降り注ぐキスに、胸の蕾を転がす指、広い浴室の中で響き渡る卑猥(ひわい)な愛液の音に、ぎりぎり保っていた理性をも吹き飛ばされそうになる。
飼い犬に手を噛まれるとはこの事だろうか。
可愛がっていた後輩が、自分の事を慕っていた後輩が今、目の前で猛獣と化している。
これは男として見ていなかった天罰なのか。それとも、一向に気持ちを知ろうともしなかった自分への報いなのか。
頭の中に白い靄(もや)がかかり、思考が曖昧になり始めた頃。下の方からカチャと金具の音が耳に入ってきた。
瑞希は虚ろな涙目で見ると、小林が自分のズボンを下ろし、今にもはち切れそうな分身を出して割れ目にあてた。