第4章 小林君の欲情

「ひゃぁ…っ！」
躰がびくんと跳ね上がった。
小林は瑞希の愛液と自分自身から出る液を混ぜるかのように擦り付けると、余裕など微塵も感じさせない顔で見つめた。

「すいません高嶋さん…っ。もうちょっと味…とか、確かめたいんですが…限界来ちゃいました…」
上気した顔で少し引き吊ってはいるものの、いつも見せている笑顔を浮かべると、瑞希はどくんと胸が高鳴った。

今までとは違う。
今までは裏と言うべきか、男を剥き出しにした笑顔だったが、今は普段の小林だ。何度も見てきた自分の知っている小林の顔だ。

瑞希は気持ちがふわりと軽くなり、躰の力が自然と抜けた。