第2章 story Ⅱ

「沢山の女を抱いてきたけど、鷹ほどの快楽は得られなかった。やっぱりSEXって本当に好きな相手じゃないと興奮しないんだね。」
「な、何言って…！」
瑞希が顔を上げた瞬間、唇が重なった。上唇と下唇を交互に味わうような優しい口付け。そんな口付けでも、頭の中が真っ白になる。体に力が入らなくなり、唇が離れると同時に、膝から崩れ落ちた。

「…どうしたの？こんなキスぐらいで立ってられなくなった？」
「なっ…！」
顔を真っ赤にさせた瑞希に浅見は笑みを浮かべた。
浅見は同じ姿勢になると、口に舌を入れてくる。舌と舌を絡め合い、溢れだす唾液にも目もくれず、息継ぎさえ許されないほどの濃厚な口付けをした。