第1章 story Ⅰ
「…ハァ…。気持ちいいよ。鷹の中は誰よりも気持ちいい…。」
「はぁ…はぁ……、何言って…んだ。」
「ねぇ。俺のものになってよ。」
「だ、誰が…!」
浅見は笑いながらも、怒りをぶつけるかの様に腰を二、三回強く突いた。
「あぁっ!!」
__躰が痺れる。さっきまでの痺れじゃなく、躰の芯から痺れてくるのだ。意識が飛びそうになるが、Yシャツを掴んでいる手に力を入れて防いだ。
浅見は余裕が無いのか、苦痛な顔をして額に汗をかいていた。
「こんなに躰の相性が良いのに…?」
「はぁ…はぁ…。私は…誰のものにもならないっ!!」
「…相変わらず素直じゃないね。」
瑞希の口を手で塞ぎ、自分の痕を残すかのように強く強く何度も打ち付けた。
「んうぅ__ぅっ___!!」
ベットのスプリングがギシギシ激しく音をたてはじめ、部屋の中は、二人の肌がぶつかる音と、吐息、スプリングの音だけしか聞こえてこなかった。