第17章 噂の白浜くん
噂の兼一くんと初めて話した日から、時折あった際に会話をするようになった。彼は空手部でのある出来事をきっかけに、達人が集う道場に通っているらしい。なんでも好きな女の子を守れるくらい強くなりたいのだそう。見かけによらず男らしい。
「へぇ、そしたら4つも武術を習ってるんだ!すごいね!」
「いやぁ、それが僕には才能がないみたいで。毎日師匠たちの地獄の特訓に耐えてるけど僕自身成長してるのか分からなっちゃって」
「そうなんだ。でも私はね、才能って血が滲むほどの努力には勝てないと思うの。それに兼一くんの持ってる信念が、兼一くんをより強くしてくれてくれるよ」
「そうかな、ありがとう。冬華さん。僕めげずに頑張るよ!じゃあ僕、園芸部に行ってくる!またね!」
そう言って兼一はすっきりとした顔で走り去った。