• テキストサイズ

ヤドリギ【ゴーストハント】

第2章 秘密



家まで後10分という帰り道、ジーンと出会った。

「あ、ジーン!どうだった?」
「うん、楽しかった。けど…、明日からも一緒に帰ろうって言われたけどそれは断った。ゴメンね、清」

「いいよ!謝らなくて!明日からはまた3人で帰ろう」
清はにっこり笑った。
やっぱり清と遊園地行きたかったなとジーンは思った。

それに、まさかナルと清が2人だけで出かけているなんて思っても見なかったから、このやろう。

玄関前で清と手を振って「また明日」と別れる。


「…ナル、今日は2人でどこ行ってたの?外出するなんて言ってなかったじゃん」
「別に」
そう言うとナルはさっさと自分の部屋に入って行った。

怪しい。
だって、ずっとホットライン無視されてたけど、途中から何となく温かいような、ほのかに甘いような感情を感じ取ってた。

こうなったらウザいぐらい、ホットラインをノックしてやる。



(……ジーン、しつこいぞ…)
(清とどこで何してたか、教えてくれるまでやめない)

(どうでもいいだろ)
(よくない!どこで、何してた!?被告人!)

(…そんなに知りたいか、それならーー)

ガチャ。ナルの部屋のドアが開いた。

ナルはため息をつく。
さぁ、さっさと自白しろ。

「……教えない。僕と清の秘密だから」
ナルはいつものようにニヒルに笑う。

(わかったら、もう無理矢理僕の意識に入ってくるなよ)
その瞬間、ホットラインは遮断された。







END

/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp