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〔実況者〕中短編集 -R18-

第3章 キヨ×ヒラ


キヨ「ヒラ。起きないなら…」

え、え、何どういう状況?
僕の上に…キヨ乗ってる?

キヨ「悪戯しちゃうよ?」

ま、待ってよ。僕が先にいたずら仕掛けてたのに…っ!

チュ、ウ…、ンチュチュウ

キヨ「っぁ、はぁ…ヒラ、かわい」
ヒラ「き、ヨ…////」

普段とは違い、なぜかヒラと呼ぶ彼。
僕は早くなっていく鼓動を隠しきれず、寝たふりをやめる。
彼は妖しく笑みを浮かべる。

キヨ「残念でしたぁ…♪」
ヒラ「へ…?」
キヨ「お前、わかりやすすぎw 起きてることバレバレなんだよっ」

そう彼はいつもの無邪気に笑う。
その笑顔は、たくさんの人を笑顔にする。
でも、でも今だけは…独り占めしたい。

ヒラ「んねぇ、キヨ…」
キヨ「ほら、起きろって〜、実況、撮るぞ。」
ヒラ「待って、」

僕は彼の服の裾をぎゅっと掴む。
ただでさえ身長差のある僕たちだけど、今は一段と上目遣いになってしまう。

キヨ「っ…」
ヒラ「もっかい…ヒラって、呼んでよ…。」
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