第3章 キヨ×ヒラ
キヨ「ヒラ。起きないなら…」
え、え、何どういう状況?
僕の上に…キヨ乗ってる?
キヨ「悪戯しちゃうよ?」
ま、待ってよ。僕が先にいたずら仕掛けてたのに…っ!
チュ、ウ…、ンチュチュウ
キヨ「っぁ、はぁ…ヒラ、かわい」
ヒラ「き、ヨ…////」
普段とは違い、なぜかヒラと呼ぶ彼。
僕は早くなっていく鼓動を隠しきれず、寝たふりをやめる。
彼は妖しく笑みを浮かべる。
キヨ「残念でしたぁ…♪」
ヒラ「へ…?」
キヨ「お前、わかりやすすぎw 起きてることバレバレなんだよっ」
そう彼はいつもの無邪気に笑う。
その笑顔は、たくさんの人を笑顔にする。
でも、でも今だけは…独り占めしたい。
ヒラ「んねぇ、キヨ…」
キヨ「ほら、起きろって〜、実況、撮るぞ。」
ヒラ「待って、」
僕は彼の服の裾をぎゅっと掴む。
ただでさえ身長差のある僕たちだけど、今は一段と上目遣いになってしまう。
キヨ「っ…」
ヒラ「もっかい…ヒラって、呼んでよ…。」