第1章 フジ×キヨ
キヨ「あ〜、つっかれたぁ」
フジ「お疲れ、キヨ」
キヨ「フジもなっ」
俺達はたった今、2人での実況を録り終えた。
今日はこの後特に予定はないけど…
キヨ「フジ、この後…なんかあんの?」
フジ「え?あぁ、特に何も考えてなかったけど…なんで?」
キヨ「い、いや、別に」
フジに何も予定がないと知り、正直すごく嬉しくなった。
…と同時に、あからさまに赤面しフジから目をそらしてしまった。
フジ「キヨ…?」
キヨ「え、?」
近い。視界から外れたはずのフジの顔がなぜか目の前にある。
チュウ。
キヨ「っ、」
フジ「ねぇ、キヨも予定無いの?」
キヨ「な、い」
キスを落とされたという状況の把握が追いつかないまま、俺はカタコトで返事を返す。
そんな俺にフジは微笑んで、優しく髪を撫でた。
フジ「キヨ…シようか」