第2章 兄キヨ
キヨ「はぁ…はぁ、っぁ…イきそ…」
ドタドタドタドタッ、
名前「お兄ちゃーーーーーん!!!」
キヨ「!!!!!!!」
名前「お兄ちゃん!いるんでしょ?この間買ってた最新刊貸して!」
そう言って妹はドンドンと部屋の扉を叩く。
(はぁぁぁぁ…。最悪。今?今じゃないとダメなわけ?)
俺は絶頂を迎える瞬間を邪魔され、一気に不機嫌になる。
名前「ねぇ、いるんでしょ?貸してよー!」
(っるせぇなぁ、ったく。)
イラつきをあらわにし、スウェットのズボンを適当にあげ、部屋のドアを開ける。
名前「あっ、お兄ちゃん」
キヨ「お前さ、まじでうるせぇよな。」
名前「お兄ちゃんにだけは言われたくないですー!」
生意気。これでも昔は可愛かったんだぜ?
俺の後ろにくっついて、大人しかったんだから。
キヨ「あー、もう…で、なに?漫画?」
名前「うん!すぐ返すからっ、ね?」