• テキストサイズ

【文スト】球体の鏡より【江戸川乱歩】

第1章 血玉髄の櫻木



1章 血玉髄の櫻木



躍りましょ、と女は誘った。
すまないね、と男は断った。

ここは仮面舞踏会。
素顔をさらすのは禁忌中の禁忌。

男は翌日屍体になった。
女は翌日血玉髄をながめた。

もうなにも言えぬ男。
ほしかったわ、とつぶやく女。

屍人に口なし。
玉髄はきらめいた。





/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp