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不羈奔放【戦国BASARA】

第29章 目が覚めたら君がいた朝【政宗】


あたたかな陽が障子越しに差し込み、朝が来たのだと身体が反応する。うっすら目を開けて、身体を起こす前にもぞもぞと動いた。
(なんか、窮屈感が…)
思いながら寝返りを打って、冴は固まった。
「……………」
なぜ。
「…んぁ…」
この、隻眼の男が、自分の隣に…というか、同じ布団に…。
(…………うわ、こいつ睫毛長…じゃない)
現実逃避をしかけたところで自分でツッコミを入れていると、徐々に頭がはっきりしてくる。
「…な…」
「…あー…?あぁ…God morn、」
「なんでここにおるんじゃー――!!!!!」
寝転がったまま、冴は大声を上げていた。
(というかなんで気づかんかったんだ…!?昨日飲みすぎたから!?そういえば政宗のやつ、やけに酒すすめてきたな…!?)
「…ったくうるせぇなぁ…」
起き上がって一人問答している冴を恨めしそうに見ながら政宗も身体を起こす。
「うるせぇじゃない!!なんでここにおるんかときいとんじゃい!!」
「んなの、夜中に潜り込んだに決まってんじゃねぇか。さすがのお前も、酒がきいてぐっすりだったな。よぉく寝てた。very cuteな寝顔だったぜ?」
「ん、な…あんた、やっぱり謀りやがったんか…!!」
酒で酔い潰して爆睡させ、寝床に潜り込んだのだ。冴は殴りかかりたいのを必死に我慢し、拳がぷるぷると震えている。そしてようやくの思いで言葉を絞り出した。
「小十郎に言いつけてやる…!!」
「ちょ、おい、wait!待て冴!それはstop!!」
「きくか!!小十郎ー!!政宗が夜這いして来たー!!」
「なんだ、してよかったのか?」
「いいわけあるか!!」
その後、政宗を探して駆けまわっている中大声をききつけてやって来た小十郎に、政宗どころか冴までもがお叱りを受けたのだった。
「なんで私まで…?」
「あらぬ誤解を招く発言をするからだ」
「誤解じゃなくてrealにするか?」
「「政宗(様)?」」
二人に睨まれ、政宗はそそくさと逃げたのだった。









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お題配布元:はちみつトースト 様
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