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【文スト】青空の憂鬱、記憶の残響【中原中也】
第5章 秋日狂乱
みっつめの唄
秋日狂乱
僕にはもはや何もないのだ
僕は空手空拳だ
おまけにそれを嘆きもしない
僕はいよいよの無一物だ
(中略)
僕は何を云っているのか
如何なる錯乱に掠められているのか
蝶々はどっちへとんでいったか
今は春でなくて、秋であったか
(後略)
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