第2章 共同生活スタート!
日も暮れ始めた頃
私めっちゃ長居するじゃーん
と、思い帰る支度をした
事務所の階段を降りると
お昼のキラキライケメンが
ポアロの前を掃き掃除をしていた
安「あ、名前さん
お帰りになられるんですか?」
『はいっ!』
安「どちらまで?」
『米花町2丁目にある工藤邸まで
帰ります』
安「ほー…」
『あ、安室さん、
サンドウィッチご馳走様でした
美味しかったです!』
安「いえいえ、今度是非
ゆっくりお話ししましょう」
そんな感じで
キラキラと別れて帰路に着いた
こっちからの方が近道じゃね?
と思い薄暗い路地裏を通ったのが
人生最大の間違いだった
路地の角を曲がろうとしたら
何やら怪しい奴がこそこそ話しを
繰り広げているではないか!
私は物陰に隠れながら
そのやり取りを見ていた
しかし!
背後から近づいて来る男に
私は気付かなかった
ガンッと頭を殴られて
その場に倒れてしまう
何が起きたか
分からなかった
私を覗き込む銀髪ロングの男
目が霞み視界がボヤける
このロン毛に頭しばかれたのか…
レディーに何してくれとんじゃい!
このサラサラロン毛!
シャンプー何処の使ってんじゃ!
教えろ何処シャンじゃ!
そんな私の思いも虚しく
何かを口の中に入れられて
液体で流し込まれる
ジ「ウォッカ、ずらかるぞ」
ウ「へい、兄貴」
意識が朦朧としてくる…
あー今度こそ終わったな
くっそー…このまま死んだら
あのシャンプー呪ってやるからな…
覚えてろよ…!
私は一度意識を失った
が、数分後
ドクン…と心臓が大きく跳ねて
激しい動悸と体の痛みで目が覚める
『…くっ…ぁああああ!』
全身に激痛が走る
骨が溶ける感覚…
数秒後には痛みが和らいで
荒れた呼吸を整えた
一体何が…
それより殴られた頭いてーなオイ!
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