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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第16章 赤井side2




書斎の扉が開かれて
そこに目をやると
サイズの大きい服を身に纏い
ホウキを片手に持った小さな彼女の姿


少し寝惚けた様子が
また可愛い


赤「こら、子供は寝る時間だぞ」


『いいや、私は子供ではない!
それにこれは夢だ!
私は今寝ているのだ!』


と、昨日
姿を見られた時に
悪い夢でも見たんだと誤魔化したが
それを完全に信じている様子で


それがまた可愛いらしくて
喉の奥で笑いながら
彼女に近付いた


そのまま手に持っていたホウキを
取り上げると
必死にホウキを取り返そうと
足に掴みかかってきた


こんな小さな子供の姿にされても
勇敢に戦おうとするのは
ボウヤに少し似ているな…


ふと、彼女に目をやると
手当てした筈の包帯が緩んでいた。
そのまま小さな体を抱き上げる


書斎の椅子に座らせて
緩んでいた包帯を治す


『夢の中の住人A!
君は中々いい奴じゃないか!』


と言われて
また笑いが込み上げそうになるのを
ぐっと抑えた


その後、自分の名前は
赤井だと名乗った


頭を撫でると
子供扱いするな、と怒られたが
俺からすれば彼女は
充分子供だ。


純粋で何も知らない
真っ白な彼女


可愛い、愛おしい、触りたい
その衝動を抑え込み
彼女を抱えて彼女の部屋まで
足を運びベッドに寝かせる


赤「しっかり休息を取るんだぞ」


『でもこのまま目を瞑って
朝が来たら赤井さん居なくなるじゃん』


少し寂しそうな顔をする彼女


沖矢ではなく赤井である俺に
興味を持ってくれてるのが
嬉しい、そう思った


赤「また会えるさ
いい子にしていたらな」


先程まで曇っていた表情が
花が咲くように笑顔になる


『わかった、いい子にする!
だからまたお喋りしようね!』


赤「ああ、おやすみ名前」


『おやすみ、赤井さん』


俺は彼女の瞼に
おやすみのキスを落とした




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