第13章 微熱と勘違い
『そ、そもそも安室さんは赤井さんと違って
ロリコンじゃないし!』
赤「俺もロリコンじゃないぞ」
誰がどう見てもロリコンだろ!
赤「その辺の女児を見ても
触りたいとかキスしたいとか思わん
触りたいのもキスしたいのも
名前だけだ」
心臓の音が
赤井さんに聞こえるんじゃないか。
それくらい煩くて
何て言えばいいのか分からなくて
黙り込んでしまった
赤「安室くんに取られたくない」
『子供がオモチャ
取られたくないみたいに言うな!
てゆうかいい加減離し……んむっ!』
言い切る前に唇を唇で塞がれ
舌が入ってくる
『…んっ…ふぁっ…はっ
…ぁかいさっ…んんっ…』
繰り返し口付けてくる赤井さん
息継ぐ間も与えてくれなくて
脳みそが溶けてしまいそう
唇が離れると
再びきつく抱き締められた
厚い胸板に身を預けて
肩で呼吸する
赤「すまない
意地悪をしたい訳じゃないんだ
キスしたい…抱きたい…
歯止めが効かなくなりそうで
いつか君を壊してしまうかもしれない」
『…あかいさん…?』
赤「好きだ
名前の事が好きだ」
心臓が止まった
呼吸も止まった
頭の中がクエスチョンマークで
埋め尽くされた
出会って間もないのに
なんでそんな事言えるのか
いや、自意識過剰か!
赤井さんがいう好きは
人として好きで
恋とか愛とかの
好きじゃないよね、うん。
きっとそうだよね!
友情だよ!友情!
はぁ〜ステキな友情だなぁ!
なーに私急に
少女漫画のヒロインになってんだ!
恥ずかしい!
『赤井さん、私も好きだよ』
意地悪だし負けず嫌いだし
腹立つことも多いけど
赤井さんが居なかったら
美味しいご飯も食べれないし…。
1人じゃ何もできなかったと思うの。
こんな姿になっても
助けてくれる案外いい奴!
人として!私も好きだと思う!
この時私は大きな勘違いをしていた
赤「ホォー…ツンデレというやつか」
『え、なにが!?』
赤「いや、なんでもない
これからもよろしくな、名前」
『な、なに改まってるの!?
てゆうかいい加減離して!』
まだまだ
波乱な生活は続きそうです。
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