第13章 微熱と勘違い
昨日は色々衝撃的な話を聞いて
流されてたけど
昨日のアレは何だよ!
めちゃくちゃ恥ずかしいじゃんか!
か、身体はおかしくなっちゃうし…!
全部全部赤井さんの所為だ!
私はぐいーっと赤井さんの腕を
引き剥がしてそこから脱出しようとした
だが逆にぐいっと抱き寄せられて
余計に体が密着する
『ちょっと赤井さん!
起きてるなら離してよ』
赤「まだ寝ているから離さん」
完全に起きてるじゃん!
『赤井さんっ!
私熱下がったから元気になったの!
もう寝なくてもいいの!』
赤「体感でモノを言うんじゃ無い
俺の体感だとまだ完全に
熱は下がっていない」
体感でモノ言ってんじゃん!
『もう赤井さんの事
嫌いになっちゃうからね!』
赤「嫌い嫌いと言いながら
嫌いになれないクセに何を言っている」
もー!腹立つー!
そうだよ、嫌いって言いながら
嫌いになれないよちくしょう!
『うるさいっ!
安室さんの所行ってやるんだから!』
急に視界が回って
いつのまにか仰向け状態。
当たり前のように私の体を
組み敷いてくる赤井さん
赤「……もし安室くんに
君の正体がバレたら
ボウヤの正体もバレかねない
どうする?今までのボウヤの努力も
水の泡だ…それでも
安室くんの所に行くか?」
し、新一を盾に取るとは
ずるい大人だ!!
赤「…と言うのは建前で
本心は俺の側に居てほしい…なんだがな」
『…え?』
赤「君がこの家に来た時に
ボウヤに君の事を任された
だが、君を組織の事件に巻き込んでしまった
俺の責任でもある
だからもう危険な目に合わせない為にも
俺の側に居てほしいんだ」
アメリカにいるパパとママへ
娘の私はどうも最近
心臓の調子が悪い様です。
赤「いい子にしていてくれるか?」
額と額をコンッとくっ付けられて
思わず目を瞑ってしまう
『わ、わかったから…その…
顔、近い…!』
赤井さんはふっと笑うと
額にキスを落とし体を離した
キスされた所を両手で押さえていると
朝食を作ってくるといい
赤井さんは部屋を出て行った
心臓が何個あっても足りないよ…
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