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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第11章 同一人物




頭の上に置かれていた手が
滑り降りて肩に置かれたかと思うと
体が後ろに倒されぎゅっと目を瞑った


背中にベッドの感触を感じ
目を開けると
沖矢さんに押し倒されていた


『…お、沖矢さん…?』


沖「ただでさえ命を狙われていて
危険な状況なのに
家出をした挙句、熱まで出して…」


沖矢さんの目は開かれていて
モスグリーンの瞳に冷や汗をかく


その目は赤井さんの目にそっくりで。


心臓の音だけがバクバクと鳴り響いた


無意識に伸ばしていた手が
ハイネックに指を掛ける


私の指がハイネックをめくるのと
同時に手首を掴まれた


服の隙間からちらりと見える


首に付けられていた
チョーカーみたいな機械


『…あ…かいさん……』


私は目を見開いて驚いていた


目の前にいる人は諦めた様子で
溜め息をついた後、私の手首を離し
首に付いたチョーカーに
指先を当てると言葉を発した


赤「安室くんに入れ知恵されたか」


赤井さんの声…


赤「全く余計な事を…
しばらくの間、この家で
大人しくしていてもらうぞ」


私は上手く言葉を発せなくて
口をパクパクさせていた


安室さんが言った通りだった


工藤邸に来てから
側に居てくれた沖矢さんは
赤井さんで…


私の事をからかったりしていた赤井さんは
沖矢さんで…


頭の中がぐちゃぐちゃになって
それを認めたくなくて
やっと出た言葉は


『…やだっ!!
優しい沖矢さんを返せー!!』


赤「本当に仕方のないお嬢さんだ」


『やだやだやだ!
優しい沖矢さんがいい!』


すると赤井さんは
再び首に指先を伸ばした


沖「お望み通りに…」


ななな…!なんかやだ!


中身が赤井さんなのを
知っているからやだ!


『…もう赤井さんでいいです』


沖「全くどちらが好きなんですか?」


『いやいや、どっちも
好きとかじゃないから!
てゆうか赤井さん、いい加減退いてよ!』


私は赤井さんの胸板をぐいーと押した




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