第1章 誰なんじゃいっ!
大学院生かぁ〜…暇そうだな
朝食を食べ終えて
2人並んで食器を洗う
『彼女とかいるんですか?』
沖「気になりますか?」
ふいに耳元で囁かれて
びっくりして食器を滑らせてしまう
ガシャン…
はい、やらかしたー!
『沖矢さんのばか!
今のは沖矢さんの所為ですよ!』
と、沖矢さんを見上げれば
くくっと喉を鳴らして笑っていた
こんにゃろー!
私は割った食器を片付けようと
手を伸ばした
だが、その手は阻止される
沖「私の所為の様ですので
私が片付けます、それに
この手を怪我させてしまったら
あのボウヤにも怒られてしまう」
何キザなセリフ言ってんだ
それにボウヤってどちら様?
あ、新一の事か!
『こ、コナンくんから
何か言われてるんすか…?』
沖「ええ、少々危険なことに
首を突っ込みがちな所があるので
見張っていてくれと頼まれてまして…
ですから怪我されると
私が怒られてしまいます」
危険なことって…
新一に言われたくないわいっ!
縮んでるくせに!生意気さは一丁前だな!
『そんなに突っ込んでません!』
沖「ホォー…」
何だその疑いの目は…!
こら、片目を開くでない!
閉じろ!…その目を閉じろ!
心の祈りが通じたのか
元通りの糸目に戻り
割った食器を片付けてくれた
『あ、そうだ
沖矢さん、私この後
出掛けて来ますので、
夕方には帰って来ます!』
沖「分かりました
呉々も危険に首を突っ込まない様に」
『はいはーい、分かってますよ!』
お父さんか!
用意をして私は
久しぶりの日本を堪能しようと
工藤邸を出た
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