第9章 家出
しばらく行くとマンションの駐車場に
車が停車する
どうやら安室さんの家に着いたみたい
安室さんが先に車から降りると
くるっと助手席側に回ってきて
扉を開けてくれる
イケメンはやる事もイケメンだなぁ〜
安室さんがリュックを持ってくれて
片手を繋いでくれた
家までたどり着いて
鍵を開けドアを開けてくれる
安「さ、中へ入って」
『お、お邪魔します』
玄関で靴を脱いで
家に上がると
手を引かれて脱衣所に連れて来られた
安「とりあえず風邪引く前に
お風呂に入ろうか」
と、言いながら
安室さんは着ていた服を脱ぎ始めた
『ちょ、まって、一緒に入るの!?』
安「ええ、何か問題でも?」
なっ…!ももも、問題大有りじゃ!
『わ、私は誰とでもすぐに
お風呂に入る様な女じゃないもん!』
安「はいはい、バンザーイ」
『はい、バンザーイ!…あっ!』
言葉につられてバンザイをしてしまい
するりと服を脱がされてしまう
『安室さんのえっち!』
私は胸元を腕で隠しながら
安室さんに背中を向けた
その時に思い出してしまった
胸の先にガーゼを
貼ったままだった事を。
やばっ!安室さんに見られちゃった!
恥ずかしい…!
安「名前ちゃん、
ここどうしたんですか?」
安室さんは私の体の後ろから
腕を伸ばして来て
私の手首を掴んで胸元から
手を引き剥がす
『なんでもない…っ』
そう言えば
くるっと体を回転させられて
安室さんの方に向かされる
恥ずかしさで俯いていると
安室さんがしゃがんで
私の顔を覗き込む
安「とりあえず、
お風呂に入りましょうか
体を温めないと…」
ぽんぽんと頭を撫でてくれた後
痛くない様にガーゼを剥がしてくれる
身にまとっていた物も
スルスルと脱がされて
子供の姿とは言え
恥ずかしさで背を向けながら
お風呂場に入った
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