第6章 あかいさんのえっち※
『あのエロメガネ…
朝になったらスペシャルパンチを
お見舞いしてやる…!
…っていつまで笑ってんの!笑うなー!』
私は隣でずっと
肩を揺らして笑っている赤井さんに
頭突きをした
赤「すまんすまん」
『てゆうか、何でちゃんと
ここの住人ですって
挨拶してくれなかったのよ!』
赤「少し事情があってな…」
『隠し事か!悪い大人だな!
しかも初めて会った時も
私に変な薬を嗅がせて
眠らせたでしょう!』
赤「ふっ…俺は悪い大人だからな」
『むぅー…』
私が怒っていると
ふわっと赤井さんが
私の頬を大きな手で包んだ
赤「少しクマが出来ているな」
『くまさん?』
赤「目の下のクマだ」
『赤井さんだって出来てるじゃん』
赤「そうだな…
ふっ…これ以上クマさんが
濃くならないよう、もう寝るんだ」
そう言いながら赤井さんは
私の体をそっとベッドに押し倒した
『やだ。寝たら
また隠れんぼするんでしょ?』
赤「仕方のないお嬢さんだな…
朝起きても隣に居てやるから安心しろ」
赤井さんは私の横にごろんと寝転がった
『ほんと?』
赤「ああ」
『じゃあ今日はもう寝る…』
正直に言うと
睡魔が再び攻撃してきて眠いんだ
赤「おやすみ」
そう言うと赤井さんは
私の額にちゅっとキスを落とした
『…赤井さんのえっち…』
私は赤井さんに背を向けて眠った
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ふわふわと頭を触られている感触に
くすぐったさで薄っすら目を開けた
微かに香るタバコの匂いで
沖矢さんを思い出した
『…ん…沖矢さん…?
…じゃなかった、赤井さん…』
目の前には赤井さんの顔
赤「ぐっすり眠れたようだな」
『ん…ふぁ…まだ眠いから…寝る』
私は寝惚けながら
赤井さんの腕の中に潜り込んだ
『…んー…あったかい…』
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