第6章 あかいさんのえっち※
沖矢さんめ!
新一を送り込むのはずるいぞー
いや、過ぎたことに
文句を言っても仕方がない
私は今夜どうすれば
バレずに夜更かし出来るのか
作戦を考えなければならない!
腕を組みながら
うーん、うーん、と考えていると
正面から抱き上げられた
というか、持ち上げられた
『うわっ!』
沖「さて、ポアロの彼と
何を話していたのか
聞かせてください」
『降ろせー!』
沖「話してくれれば
降ろしてあげますよ」
私は足をジタバタさせた
沖「暴れても降ろしませんよ
観念してください」
『むぅ…赤井さんとの喧嘩の理由を
聞きに行っていただけですよー』
沖「ホォー…彼は
何て言っていたんですか?」
『赤井さんにケーキを横取りされたから
喧嘩したって言ってたよ!
私の推理は正しかったんだよ!』
そう言うと沖矢さんは
床に降ろしてくれた
目線の高さまで
沖矢さんはしゃがんでくれる
『だから今日は赤井さんに
会うまで寝ないからね!』
沖矢さんは少し考え込んだ
沖「…仕方ない子ですね」
『え、いいの?夜更かししても?』
沖「今日だけですよ」
何故、夜更かしをOKしてくれたのか
ものすんごい謎だけど
細かいことはどうでもいい!
やるじゃんメガネ!
私は思いっきりガッツポーズをした
『やったー!』
メガネがあっさりと
夜更かしを許可してくれたもんだから
私はささっとシャワーを済ませて
晩御飯も食べて
夜更かしする気満々で
書斎で待ち伏せた
沖矢さんはシャワー浴びて寝ますと
言って書斎を出て行った
うんうん、いいぞー
このまま上手くいけば
赤井さんと安室さんは
晴れて仲直りだ!
私のおかげでな!
仲直りをした暁には
3人でケーキを食べようではないか!
素晴らしい!
…と思っていたが
段々と睡魔が私の作戦を妨害してきた
眠い…
今何時だと思い時計を確認すると
深夜1時をちょっと過ぎたところ
赤井さん…まだかなぁ…
そもそも現れるのか…?
意識が途切れ途切れになり
私は眠ってしまった
.