第4章 昴お兄ちゃんとポアロへ
ぐーぐーとお腹の虫が鳴いていて
お昼の時間を知らせてきた
あー、安室さんの
サンドウィッチ美味しかったなぁー
沖「お昼、何食べたいですか?」
『安室さんが作った
サンドウィッチが食べたい』
沖「ホォー…」
え…なに、急に
メガネのオーラが怖くなったんですけど!
誰かが作った
サンドウィッチじゃなくて
サンドウィッチを
自分で作りたいのか…!
やめろ…!そのブラックオーラ!
私の体力ゲージが…!
ブラックメガネ…!強い…!
すると急にオーラがすっと消えて
元のメガネに戻る
沖「では喫茶店ポアロに
お昼を食べに行きましょうか」
『え、いいの!?』
沖「ええ、ですが
ちゃんと子供のフリをして下さいね」
『よっしゃあ!任せろいっ』
沖「あと、名前を聞かれたら
沖矢名前と名乗って下さい
私の親戚設定を突き通して下さいね」
『おっけー!』
待てよ…
親戚設定って事は
沖矢さんと呼んだら他人行儀過ぎるよな
なんて名前呼べばいいんだろう…
お兄ちゃん…?
うーん…
私は沖矢さんの
服の裾を掴んだ
『…す、昴お兄ちゃん…』
俯きながらそう口にすれば
大きな手のひらが
私の頭を撫でた
沖「はい、どうしましたか?」
ものっ…すんごい恥ずかしい
『…呼びづらい』
沖「上手に出来たら
デザートのケーキ付きですよ」
おお…それは魅力的だ
ケーキ食べたい!
私はぱぁっと顔を明るくして
『頑張るね!昴お兄ちゃん!』
沖「はい、いい子ですね」
って今気付いたけど
なーにさり気なく
頭ぽんぽんしとんじゃい!
このエロメガネ!
そんなこんなで
工藤邸を出て
昴お兄ちゃんと喫茶店ポアロに
向けて出発した
カランコロン…と
いい感じの音が私達を
出迎えてくれた
安「いらっしゃいませ
おや…貴方はこないだの…」
沖「こんにちは、先日はどうも」
んん?…知り合いなの…?
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