第18章 赤井side4※
まさか沖矢に助けを
求めるとはな…
そんなに沖矢は信頼されているのか
自分の分身に嫉妬した。
彼女の背中をさすりながら
落ち着かせると
びっくりしたんだからと
怒られてしまう
赤「もうびっくりしたくないなら
もう少し危機感を持つんだぞ」
と言えば不思議そうな
顔をしながらなんで?と
答える彼女に溜息を吐いた
赤「本当に困ったお嬢さんだ
よくそんなので今まで男に襲われずに
生きてこれたな…
男がどういう生き物か
俺が教えてやろうか」
『い、いいです!
赤井さんなんかに聞かないもん
沖矢さんに聞くもん』
赤「ホォー…俺と沖矢
沖矢の方が良いのか?」
まぁ、残念ながら
どちらも俺なんだがな。
沖矢にそういう事されたら
どうする?と聞けば
少し悩んでいて
出た答えが
安室くんの所に行く、だった。
赤「行かせない」
行かせて堪るか
彼に、いや彼だけじゃない
俺以外の男に触らせたくない
酷い独占欲…
自然と腕に力がこもっていて
彼女の体を
抱き潰してしまいそうだった
それでもこの感情を表すかの様に
彼女をこの腕の中へ
閉じ込めていたかった。
離さない様に。
安室くんも彼女が何者か
沖矢とどういう繋がりがあるのか
気になり始めているだろう…
触らせたくない…
赤「安室くんに奪われるくらいなら
今無理矢理にでも抱く」
抱きたい。
俺だけのモノにしたい。
『安室さんが子供相手に
そんな事しないでしょうが!』
赤「分からないぞ、俺が
名前に翻弄されているくらいだ」
翻弄されている…
2度目の再開を果たした時から
君は俺の視線も
心も奪ってばかりだ
こんなにも
心を揺さぶられる想いは
初めてかもしれんな
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