第2章 異世界召還
「お疲れまた明日ね」
着替えを済ませ友達に声をかけ家路へとついたレイ
辺りもうすでに夜の闇に包まれていた
ただ今日は満月、煌々と煌めく月光が気持ちいい
「ねえお月様。私の王子様はどこにいるの?」
21歳になるレイはこれまで異性とお付き合いしたことが無い
"私は私だけの姫が欲しい。私だけの唯一無二の姫が"
独り言に答えるかのように頭に響いた声に驚き辺りを見回す
「気のせい?」
首を傾げもう一度、煌々と輝く満月を見上げたその時
満月から光が降り注ぎレイを包み込んだ
「えっ!な、なに!?」
次の瞬間レイは光と共この世界から忽然と姿を消し去った