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届かないとしても
第2章 私は彼の何なのか
すれ違う人々が私の顔を見て過ぎ去っていく。
そりゃそうか。お店の中で1人涙を流しているのだから。
それでも私は涙をとめることが出来なくて、ぼやけた視界で彼と隣で笑っている女の人を見つめていた。
わかった。もうわかったから。
これ以上私が愛されていない証拠を見せつけないでくれ
もう、わかりました。
だから神様、早く、この視界に捉えて離さないあの2人を
どこか私の見えない所まで連れて行ってください。
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