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LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜

第14章 《影山》いつでも君のそばに



『あっ…ここで…』

わざわざありがとうごさいましたと
家の前まで来れば先輩に声を掛ける

「いや…うん…」

すると先輩は何かを言いたそうな
戸惑った顔をしていて…

『…先輩…?』
心配げに声を掛ければ
意を決したようにあのさ…と口を開く




「…俺…小鳥遊の事…好きなんだけど…」


えっ…

一瞬自分の耳を疑ってしまう…
先輩が私の事…すき…?

先輩は真剣な眼差しで私を見つめていて
それだけで気持ちが伝わってくる…


あ…私も…ちゃんと伝えなきゃ…

そう思うのに口が開いてくれなくて
視線を何度も動かせば先輩が先に口を開く


「…返事は今すぐじゃなくていいから…
でも…バレンタイン…小鳥遊からの…期待してる…」

じゃあな…そう言うと走り去って行く先輩…



どっどうしよ…

動揺してその場に立ちすくしていれば
後ろから足音がして慌てて振り返る…


『…かっ影山…』

更に動揺して一気に胸の鼓動が速まってく…



聞かれた…?

『…あっ…』

何も言わず私の前を通り過ぎる影山は
聞こえた声にチラリとこっちを向くけれど
合った瞳の奧は冷たくて私は何も言えなくなる…


バカみたい…

私ってば何に期待してんの…?
影山の言葉に浮かれすぎてた自分に呆れる


『…おやすみ』

逃げるようにそう告げると
家の中へと駆け込んだ…







結局…影山とは気まずいまま
バレンタイン当日を迎えてしまう…

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