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LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜

第14章 《影山》いつでも君のそばに



『飛雄…ハッピーバレンタイン』


小学生の頃…友達に誘われて
一度だけ作った手作りチョコ

私の気持ちに気づいて欲しくて
たっぷり気持ちを込めて渡した…


でも影山からは「ありがとう」の一言だけ

小学生の私はそれがスゴくショックで…


今考えたら自分の気持ちなんて
何も口に出してないくせにね…


「すっげー美味かったの覚えてる…
また食いたい」

さっきの影山の言葉を思い出す…


そんな事言われても困るよ…
今さら渡す勇気なんて…ない…





「……小鳥遊?…小鳥遊?」

名前を呼ばれてハッとする

『…すっすいません…ぼんやりしちゃいました…』


しまった…先輩と一緒に帰ってるんだった…
私ってば影山の事ばっかり考えて…恥ずかしい


「疲れた?ゴメンな…俺らマネに任せっきりで…」

『いえ大丈夫です…私が好きでやってるんで』

「そうか?…でも何か悩み事なら相談のるけど…」


先輩は優しい…
さすがキャプテンだなって思うくらい
いつも私の事…気づいてくれる

だけどいくら先輩にでも影山の事なんて
相談できる訳なくて…


『…悩みとかじゃないんで…大丈夫です』

笑ってそう答えた…

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