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LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜

第5章 《白布》君にチョコを渡す方法




「ねぇ、川西。賢二郎ってどんなスイーツが好きなのかな?バレンタインどうしようか困ってるの。」
「ふつーにチョコじゃダメなの?」
「だって下手なものあげたら、普通にいらねーって言いそうで…」
「そんな事ないだろ。小鳥遊はアイツが怖いの?」
「う゛…こわい…かな。」
「もっと信じてやれば?妥協して彼女作ったりするヤツに見えないし。アイツも結構小鳥遊の事好きだと思うけどね、俺は。」
「ほ、ほんとかなぁ!?」
「いやいや、ここで照れてどーする。」

思い返せば、賢二郎から"好き"だなんて言われた事はほぼゼロに等しい。と言うか記憶にない。賢二郎と仲が良い川西の言葉だからか妙に信憑性が増して、咄嗟に顔を赤らめてしまったワケだけど、やっぱり直接本人に言われてみたいものだ。

「そんな不安なら試してみる?」
「?」

川西はそう言うとニヤリと微笑み、私の手を引いた。

「ちょ、な、何!?」
「もーちょいこっちきて。」

そう言うと川西は腰を抱き私の体を引き寄せた。不覚にも胸がドキドキと鳴り、流石にやばいと思い離れようとした時。川西はポケットからスマホを取り出したかと思うとカメラアプリを起動させ、二人が写っていることを確認しシャッターボタンを押した。

カシャッ

突然の事で何が何だか分からず、かなり微妙な表情の私が、川西に寄り添って隣に写っている。


「なにすんの…?その写真…」
「まぁまぁ。」

当然、嫌な予感しかしない。

「そうしーーん。」
「え?誰に!?」
「白布。」
「は!?」

メール画面をみて、一瞬にして背筋が凍った。

"これから小鳥遊とマック行くけど、お前も来る?"

そして、改めて見るとかなり密着している私と川西のツーショット。背後にはマックの外観の赤と黄色のネオンサインがバッチリと写っている。


「最悪……」
「まぁまぁ。」
「何がまぁまぁなの!!」
「スマホ見てねーかなー。」


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