第10章 災難とは続くものである
そんなこんなで、ソルの身の回りの物と私の洋服を購入し終えて帰宅中。
「しょっぴんぐもーるとやらもなかなか悪くなかったな。またきてやってもいいぞ?」
『絶っっっ対に嫌。今日みたいなことになるなら行かないしそもそも誰のお金だと思ってんの。』
絶賛実る予定のない片想い中の相手にソルが彼氏だと思われてめちゃくちゃご機嫌ななめな私である。
「金なら本国に帰ればいくらでも支払ってやるから安心しろ。」
『利子高くつけてやる…』
運転中なのでまともに顔は見れないが、横目で見た感じ何処吹く風といった表情。王子とは言ったものの、どちらかと言えば暴君じゃん。怒ったりはしないけど…