第9章 こんなところで会っちゃうの?
「お次でお待ちのお客様〜」
『あ、私順番来たので失礼しますね。またサークルで。』
「おー。じゃ、また月曜日な。」
よし。私よく頑張った。ミッションクリア。後は注文したもの持ってソルと合流。席を移動して離れたところで食べないと…
「おい。」
『うわっ。』
牛丼を注文した直後、不意に声をかけられた。初めて会ったのが昨日だというのに、声の主が分かるのがなんか不服。
「遅いぞ。まだかかるのか。」
『ちょっと、席で待っててって言ったじゃん!?』
「お前が遅くて退屈だったのだ。仕方ないだろう?」
こんのワガママ王子め。タイミングが悪ければ殴り飛ばしてるところだ。
『もうすぐ出来るから大人しく席で待って…まあいいや、このまま一緒にいて。席替えるから。』
「先程話していた男が近くにいるからか?」
察しがいいなちくしょう。てかニヤニヤしないでくれ。もー…
今日も今日とて災難である。