第9章 こんなところで会っちゃうの?
『匠翔先輩じゃないですか!お疲れ様です!お買い物ですか?』
「お疲れ。ちょっとあいつらとな。」
匠翔先輩が指さした先には数名の男性が座ったテーブルがあった。私が知らない人ばかりということは、ゼミとかバ先の人かな?
「耀1人?裕香とか一緒じゃねーの?」
『残念ながら裕香はバイトですよ。今日は連れが………』
「ん?どした?」
やばい。いつもの調子でベラベラと…今日は連れいるけどとても会わせられる人じゃない…誤魔化せ…何としてでも…
『つ、連れがいたんですけど、ちょっと用事があるみたいで(汗)』
「そっか!裕香しか友達いないのかと心配してたけど、休日に遊ぶ友達ちゃんといるんだな!」
『なんですかそれー。酷くないですか?』
「心配してるだけだろ?笑」
バレないかどうか冷や汗が出るが、なんとか誤魔化せている。次で注文の順番だし、何とか持ちこたえてみせる。